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鈍色のすたるじぃ

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ホテルルワンダ

ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション

公式サイトはhttp://www.hotelrwanda.jp/index.html

連休中というのもあって、夜半過ぎから思い立って、
買ってあった「ホテル・ルワンダ」のDVDを見た。

軽い気持ちで見始めたのに、始まって15分くらいですっかり夢中になってしまった。
以前にも何処かの記事で記載したが、この映画は1994年に起きたルワンダでの
ツチ族とフツ族との争いによる大量虐殺を描いた映画である。
最近何かと「感動物ブーム」が押し寄せているようだが…、そういう
お涙頂戴の映画ではない。
生々しい描写を控え、沢山の人に見て貰えるよう虐殺シーンは直接的には描いていない
と書いてあったが、だからこそなのか、残虐だから怖いとか
血が沢山出たから怖いとか、そういう簡単な恐怖だけではなく、
見終わった後に、何かしら考えさせられる内容であった。
主人公のホテル支配人のポールは、フツ族だが愛する妻はツチ族・・、
フツ族の民兵が、ツチ族を虐殺するなか、家族を守るためにありとあらゆる手段で、
追っ手を逃れるポール達(ホテルに800人もの避難民を抱えている)。
ポールはヒーローでもなく、家族が一番の何処にでもいる父親でもあり
夫として描かれていることに共感を覚えた。

ルワンダでこのような虐殺が現実に起こっていた時、私は何をしていたのか・・・
多分いつもの平々凡々な日々を送っていたと思う。
日本を始め、フランス、イギリス、アメリカ・・結局どの国も助けを求めてきた
ポール達の声を聞いてあげることはなく、100日で100万もの人々が死んだらしい。
映画の途中で虐殺シーンを白人の記者が命をかけて撮影し、それを放送で流すことになった時、
ホテルにいたポール達は、「これで、どこかから助けがきてくれるはず」と安堵するが
実際はだれも助けには来なかった。そこでの映画の台詞
「皆テレビを見て”怖いね”といいながらディナーを続けるのさ」(ちょっとうろ覚え;)
全く持ってその通りなのは、私も同じだった。遠い何処かの國で起こっている出来事。
それ以上でも以下でもないのだなと・・・痛感させられた。

どの人種に生まれようと、それは本人の望んだ結果ではなく、
そういう不可抗力で争いが起きるのは悲しいことだと思う。
民兵がナタで次々とツチ族を殺していく場面。
死体で埋まった道を車が走るとき揺れるその振動。
殺しながら歓喜の喜びに震える兵士。
本当に狂気だと思った。
赤十字にいた孤児の子供達が死ぬ前に最後に言った台詞
「助けて・・ツチ族をやめるから・・」
これがこの映画で一番言いたかった問題なのではないかと思った。

何だかただの映画レヴユーになってしまったが、見た後、こう思ったという事実を
忘れないように書いておこうと思う。
そう思っている私自身も、偽善なのかもしれないが・・・。
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