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鈍色のすたるじぃ

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恐怖の大王

小さい頃、ノストラダムスの大予言というのを真剣に信じてました
小さい頃と言っても、中学一年かそんくらいの時(笑)
その手の本も巷で流行っていたし、何故かいるんです。学校に持ってきているやつが。
そして、それを順番に借りてしまうやつも(私です)
「1999年の7の月、恐怖の大王がやって来て人類は滅亡 する」
それは重大な出来事で、その当時、自分が何歳でどんな感じか真剣に想像してた。
ソレをフと思い出しました。
オレンジと黒か、似たような配色の「怖さ3割り増し」っぽい表紙で
結構厚めのヤツ。今はきっと売ってないかもだけども…

冗談じゃぁなく、眠れなくなったもんね;
来週の英単語の小テストとか、学期末の通知票とか、次の授業の飛べない跳び箱とか
もうそんなんどうでもよくなってた。
両親にマジで危機を訴えて喧嘩になったりした記憶もあったりします。
ホラ、こっちはさマジなのに取り合ってくれないから、ついムキになったり(笑)
「こんなに危険度がせまってるのに どうしてわかってくれないのだっ」とね。
その時、友人と��下校途中に「恐怖の大王がきたらどうする?」とか対策を練ったりして…
熱く語ったりしてました。
防空壕を作るだの、政府が対策をとるのを待つしかないのか とか…。
挙げ句の果てには、やけっぱちになり、「私が大王にお願いしてみる」とか、ホント馬鹿丸出し…。
どうするも何も死ぬに決まってるっての^^;
怖がってるくせに「恐怖の大王」をもっと知りたいみたいな怖い物みたさってやっぱりあったんだと思います。

そしてそれから、数年後、高校生になり
さすがに、そうそうな事では怖がらなくなったけど
今度は現在もアフリカで蔓延している「エボラ出血熱」に同じような恐怖を感じました。
というのも、詳しくは知らないけど、当時読んだ本で、人間の穴という穴(目とか耳とか毛穴とか)から出血して
最後は内臓を吐くほどだとか何とか……(本当の症状は調べていないのでわかりませんが)
それ見たとき、ビビりました。
そんな死に方は嫌すぎだ!っと、またも夜に、大出血で苦しむ自分を考えて眠れなくなったり(←成長しろよ)
そしてまた、友人とその事について話し、二人で怖くなり
「お互いどっちかがエボラ出血熱にかかったら末期で死ぬ前に殺してくれ」という約束までしました(苦笑)

そして現在大人になってからも、様々な事を話し、老後の話しになって…
「お互いおばぁちゃんになっても、ずっと馬鹿やるんだから 長生きしないといかん」と。

振り返ってみると小学生の「恐怖の大王」から「エボラ出血熱」から「老後」まで
今思い出すと、全部同じ一人の友人との会話だったり(笑)
全く持って成長なし……もちろん今も彼女は親友です
彼女は、もしかしなくても、上記の話しを忘れているかも知れないけど(笑)

通っていた中学を見る度に、思います。
「恐怖の大王」こなくて本当に良かったよ…
今日一日が無事に過ぎたことに今だけは感謝したい。
何となくそんな一日でした。(え?)
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